子供たちに無料でカツ丼、コロナに勝つ! 観光地の飲食店でカツ丼連盟発足

 カツ丼を食べてコロナに勝つ-。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で全国の学校で休校が相次ぐ中、観光地にある飲食店が寄付を募って子供たちにカツ丼を無料で食べてもらう取り組みを行う「全国観光地カツ丼連盟」が発足した。自宅でストレスがたまりがちな子供たちに元気になってもらうとともに、売り上げが減少している飲食店を盛り上げる狙いが込められている。(江森梓)

 きっかけは、神奈川県鎌倉市の食堂「えびす亭」がコロナの影響で売り上げが大幅に落ち込んだこと。観光名所の鶴岡八幡宮近くにある同店は観光客でにぎわっていたが、2月中旬以降は感染を懸念した出控えが響き、売り上げが例年の4分の1以下に急落した。

 店長の福沢壮介さん(41)は「このままでは廃業してしまう」と悩む一方で、「困っているのは自分だけではないはずだ」。共通の知人を介し、大阪市西区の中華料理店「ちー坊のタンタン麺 阿波座店」や、長崎県佐世保市のハンバーガーショップの「KORON」とともに同連盟を立ち上げた。

 取り組みは、店舗で客がカツ丼1人前の料金を寄付すれば、その後来店した子供2人が無料でカツ丼を食べられる、という仕組み。ハンバーガーショップでは、チキンカツバーガーが提供される。

 カツ丼やバーガーにはマヨネーズで「コロナにかつ丼」とのメッセージが書かれ、テークアウトも可能だ。春休み期間中まで行う予定で、寄付金が余ればシングルマザーを支援するNPO法人「ハッピーマム」(大阪府門真市)に寄付される。

 現在加盟しているのは4店舗だが、今後賛同を呼び掛けて増やしていく考え。福沢さんは「まずは売り上げ確保が必要だが、みんなが喜んで幸せになってもらいたい」。ちー坊の責任者、田淵博昭さん(67)は「行き場のない子供たちは相当なストレスがたまっているはず。カツ丼を食べるために外へ出てストレスを発散してもらえれば」と話している。

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