新型コロナ患者に膵炎治療薬 東京大が月内にも臨床研究

 新型コロナウイルスの治療薬として、日本で長く使われてきた急性膵炎(すいえん)の治療薬「フサン」が有望とみられることを東京大の研究チームが突き止め、18日に発表した。月内にも臨床研究を開始し、早期の実用化を目指す。

 人の細胞を使って実験したところ、体内に入り込んだ新型コロナウイルスが気道の細胞内に入るのを阻止する効果があった。細胞内に入らないとウイルスは増殖しないため、症状悪化を防ぐことができるという。

 臨床研究は国立国際医療研究センターなどと共同で実施。数カ月かけて患者への有効性や安全性を確認する。フサンは点滴薬なので、経口薬に比べて患者の負担は重い。そのため、効果を持続するために必要な投与の頻度も確認する。

 新型コロナウイルスの治療薬は、複数の候補薬の臨床研究が進んでいる。治療のメカニズムが異なる他の候補薬と併用することで、より高い効果が期待できるという。

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