過度な運動は逆効果!「免疫力向上」には軽度な運動を “絶対に休めない医師”大谷院長がアドバイス

 「非常に疲れている場合にはビタミンCの効果は期待ができますが、よりエビデンス(根拠)のあるものはビタミンDとされています」

 「ビタミンDは魚介類やキノコ類に豊富に含まれています。このほか、日中に手のひらだけでも日光に当たることでビタミンDが合成されます。まだ3月ですから肌寒い日もありますが、手袋をする人は朝夕は着用しても、昼の時間帯は手袋を着けずに外を歩くといいでしょう」

 このほか、免疫力の保持には、(1)十分な睡眠(2)ストレスをためないこと(3)軽度な運動-も心がけてほしいという。

 (3)については盲点も。 「運動というと、つい過度な運動にいきがちだが、それは新型コロナ対策については間違いです。疲労などにより免疫力が低下して逆効果になることが判明しているからです。これに対して、軽度な運動なら、免疫力を高まることが研究で分かっています」(大谷院長)

 ただ、スポーツジムでは千葉県や愛知県などで感染が確認されている。混雑状況や空調、消毒など環境を慎重に考え、場所を選んで実践したい。

 もう一つ、気をつけたいのは、新型コロナウイルス感染症をめぐる予防ワクチンの情報だ。一部ではすでに、「新型コロナウイルスにも効く予防ワクチン」と称する未承認で高価なモノが出回っている。

 政府の承認を目指した取り組みでは大阪大学とアンジェス社が先週、予防ワクチン開発に乗り出したことを表明。安全性や有効性を調べる、ヒトへの臨床試験は最短で6カ月後になるという。

 未承認でも、「予防したい」と飛びつく人がいるかもしれないが、いまは「待ちの時期」。免疫力だけでなく、情報力もつけて、しっかりチェックすることが重要だろう。(佐々木正志郎)

 ■大谷義夫(おおたに・よしお) 1963年、東京都出身。群馬大医学部、東京医科歯科大呼吸器内科医局長、米国留学などを経て2009年、開院。

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