高輪ゲートウェイ駅、看板“も”不評!? 知られざるフォントの世界

 例えば、歌番組で歌手やパフォーマンスよりも歌詞の字幕に注目。昨年の大晦日に放送されたNHK紅白歌合戦では、歌手の竹内まりやが「いのちの歌」を歌うのを見て、字幕は手書きの文字か、それとも手書き風のフォントで表記したのかと静かに盛り上がった。

 フォントをネタに遊ぶだけではなく、ネット上のデマを見破ることにも貢献している。昨年、ニュース番組のような写真をもとに、ゲームに感化された運転手が交通事故を起こしたという情報が飛び交った際には、あるフォント警察が活躍した。事故があったとされる地域、テロップのデザイン、運転手の発言を伝える文字のフォントなどの組み合わせを見て「こんな番組はありえない、コラージュ画像だ」と判断。2016年にも同じ画像が出回っていたことが分かり、フェイクニュースだった疑いが強まった。また、14年に大学生(当時)が小学4年生を装って「どうして解散するんですか?」という衆議院解散総選挙を批判するホームページを公開したときに、マイナーなフォントが使われていることに着目して、子供が作ったページとは思えないと疑問を呈した人もいる。

 「○○警察」とは、専門知識をひけらかすような態度でアニメなどの細かい表現を指摘し、煙たがられる人を指すネットスラング。だが、ネット文化と親和性のある知識と技能を持つフォント警察はネットユーザーから比較的ポジティブな評価を得ている。高輪ゲートウェイ駅の看板をめぐる騒動には、一部のフォント警察が不快感を示したことで周囲が過剰に反応したという面もありそうだ。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ