献血したいが新型コロナに感染していたら…SARSなどのウイルス「輸血で伝播した例はない」日赤が見解

 白血病と闘っている競泳の池江璃花子選手(19)=ルネサンス=がツイッターで呼びかけたのをきっかけに、献血への関心が高まっている。協力したいと考える人の中には、自分が新型コロナウイルスに感染していたら、拡散の原因になるのではないか、と不安になる人もいるようだ。日本赤十字社に話を聞いた。

 日赤によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて2月中旬から献血協力者が減少。このまま推移すれば、血液製剤の在庫量維持が困難になると危機感を強めていた。

 これを受けて池江選手は5日、「私も、血液内科にいたので、輸血の大切さは身に染みて感じていますが、献血の激減により、不安な日々を過ごしている方もいます。そして、命を繋いでいる方もいます。少しでも多くの方の献血協力が必要です」とツイッターに投稿した。大きな話題になり、6日正午の時点でリツイートは4万9000回以上、いいねは11万6000回以上にのぼっている。

 その一方で「感染してるかもしれないけど、それでもいいの?」などと、自分が新型コロナウイルスに感染しているのに自覚症状がなかった場合、献血に協力することで輸血を受けた患者を感染させてしまうのではないかと不安がる書き込みもあった。日赤の見解はこうだ。

 「献血された血液中にウイルスが入っていれば、その血液を輸血された患者が感染する理論的可能性はあります。しかしながら、同じコロナウイルス感染症であるSARS(重症急性呼吸器症候群、サーズ)やMERS(中東呼吸器症候群、マーズ)およびインフルエンザなどの呼吸器感染症を起こすウイルスが、輸血によって患者に伝播した例は世界で一例も報告されていません」

 日赤は新型コロナウイルスの感染者や、感染した疑いのある人と濃厚接触した人には献血を控えてもらうなどの制限を設けて、安全対策に努めている。また、献血の会場の入り口で体温測定をしてもらい、発熱が確認された人の入場を断ることもあるという。

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