新型コロナ、避けられない「タクシー感染」の恐怖 70代の男性運転手が感染 専門家「乗客も手袋着用を」

 新型コロナウイルスの国内感染が拡大している。東京都内に住む70代の個人タクシー運転手の男性が感染していたことが判明した。80代の義理の母親は死亡後にウイルス感染が確認された。感染経路は不明だが、不特定多数の人を乗せるだけに、利用客、乗務員とも不安を隠せない。

 男性は普段、23区内で営業。1月29日に発熱の症状で都内の医療機関を受診したが症状が改善せず、今月3日に再診、その後のウイルス検査で13日に陽性と判明した。普段からマスクを着用しており、発症後は乗務を控えている。

 発症前14日以内に、中国湖北省や浙江省に渡航したことや、羽田空港に行ったり訪日客を乗せた機会はなかったという。

 山野美容芸術短期大学客員教授で医学博士の中原英臣氏は、「タクシーは乗客と運転手の距離が近い。冬場は窓を開けないことも多く、換気もされずに密室となることで飛沫(ひまつ)感染も考えられる。会計時のお金の受け渡しやトランクに乗客の荷物を積む際などに接触感染の恐れもある」と解説する。

 都内を中心に数千台のタクシーを運用する国際自動車は、乗務員にマスクを配布し、営業中の着用を呼び掛けている。同社の担当者は「うがい、手洗いのほか、車内に殺菌効果のあるスプレーを噴霧するなどしてきた。さらにどんなことができるか、今後社内で検討する必要がある」と話す。

 中原氏は乗客側の対策について「乗客も手袋を着用すれば、前の客がウイルスを残しても触れなくて済む。帰宅後に手洗い、うがいを徹底すればさらによいのではないか」とアドバイスした。

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