新型肺炎、国内初の死者に「局面が大きく変化」

 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染者として、13日に国内で初めて死亡した神奈川県の日本人女性は、以前から重症化リスクが指摘されていた80代の高齢者だった。女性には中国との明確な接点がなく、日本国内で市中感染が起きている可能性も浮上。専門家は「局面が大きく変化している」と指摘し、重症者対策に重点を置く時期に入ったことを示唆した。

 「亡くなられた方のご冥福を祈り、ご遺族にお悔やみを申し上げます」。13日午後8時40分すぎ、厚生労働省9階の会見室に姿を見せた加藤勝信厚労相は冒頭にこう述べ、国内初の死者が出たことへの哀悼の意を表した。

 女性の感染経路や持病の有無を問われると、「具体的な情報がない」と硬い表情で繰り返した加藤氏。補足説明した同省幹部も「さらなる情報が必要。有識者の意見を聞いて検討したい」と述べるにとどめた。

 「中国との接点を追えない人が感染したのであれば、かなりの規模の感染者が周囲にいる可能性がある」と分析するのは、2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の封じ込めにあたった東北大の押谷仁教授(ウイルス学)。その上で「フェーズ(局面)が変化しているのは明らかで、感染の封じ込めは不可能といえるだろう」と訴える。

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