WHOがマスク・手袋の買い占め自重求める

 【ジュネーブ=板東和正】世界保健機関(WHO)は7日、新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、マスクや手袋などが世界的に不足していると警告した。WHOによると、世界におけるマスクや手袋などの需要が通常時の最大100倍、価格が同20倍になっているという。WHOは医療機関に十分に行き渡っていないことに危機感を示し、転売目的の買い占めなどを自重するよう求めた。

 WHOのテドロス事務局長は同日の記者会見で、インターネット上でマスクや手袋、その他の防護用品の高額転売とみられる出品が相次いでいる事例に触れ、「市場は深刻な混乱に陥っている」と指摘。「供給が不足し、需要が高まれば、より高い価格での転売を目的とした買いだめのような悪習が出る可能性がある」と懸念を示した。

 マスクや手袋などの使用は「医療関係者、発症者、看病をする家族らが最優先だ」と述べ、安定供給が行われるよう生産企業などに協力を求めた。

 一方、WHO当局者は7日、横浜沖に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での集団感染を受け、日本政府と緊密に対策を協議していると述べた。日本が感染者以外の乗客乗員に最大14日間、船内に留まってもらう方針を示していることなどに理解を示した上で、「船内に留め置かれている人たちにとって、身体的にも精神的にもつらい状況だ」と話した。

 また、クルーズ船で大勢の人が閉鎖空間にいる「特殊な環境下」を考慮すれば、7日時点で乗客乗員約3700人のうち感染者が61人という状況は「飛び抜けて感染率が高いわけではない」と指摘し、冷静に対応するよう呼び掛けた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ