クルーズ船“隔離生活”で心配な「エコノミー症候群」「拘禁症状」 新型肺炎、新たに41人が感染

 新型コロナウイルスの感染者が出て、乗客乗員約3700人が14日間の隔離生活を送るクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で7日、新たに41人から陽性反応が出た。船内で待機を余儀なくされている乗客らの心身の変調も懸念される。

 横浜港に着岸した「ダイヤモンド・プリンセス」では6日までに日本人7人を含む計20人の感染が確認されていた。

 乗客らにとって閉ざされた生活が続くことで「エコノミークラス症候群」(肺血栓塞栓症)が懸念される」と語るのは、近畿大学病院循環器内科の高瀬徹氏。

 「部屋で横になるなど安静な状態が2日以上続くと65~70歳を超える人や持病のある人だけでなく、健康な人でもリスクがある。主に下肢の静脈にできた血栓が肺をつまらせると呼吸困難を訴えたり、重篤になれば突然死の恐れもある」と語る。予防策は「水分をとること。2時間置きにつま先立ちや足の指先を大きく広げるなど適度な運動も有効だ」とした。

 ひめのともみクリニック院長で心療内科医の姫野友美氏は、「交感神経が過剰緊張の状況になり、『拘禁症状』が出てくる可能性がある。感染への恐怖感に加え、狭い空間に閉じ込められることで不眠や動悸(どうき)、胸痛、頭痛、食欲不振や便秘、吐き気などの消化器症状、発汗などの症状が出る。疲労感やイライラ、抑鬱感などのストレス反応も出て、感情の起伏も激しくなるのではないか」とみる。

 対策としては「他人とのコミュニケーションが一番」と姫野氏。「ストレッチは交感神経の過剰緊張を抑制する。足踏みなどリズム運動をするとセロトニン(神経伝達物質の1つ)が増え、気持ちが安定感に向かう」とアドバイスした。

 中国・武漢市滞在邦人や中国籍の配偶者らを乗せた日本政府のチャーター機第4便が7日、羽田空港に到着する。政府は香港から日本に入港予定だったクルーズ船「ウエステルダム」の外国人の入国拒否を表明、香港に戻るよう要請した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ