新型コロナウイルス クルーズ船が着岸 乗客にマスク配布

 新たに10人から新型コロナウイルスの感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。6日朝に横浜港・大黒ふ頭(横浜市鶴見区)に着岸し、食料や燃料などの物資の補給が行われた。乗客乗員約3700人は厚生労働省の要請で約2週間、船から降りられず、制限された生活が続いている。

 午前9時前、船は海上保安庁の巡視船に先導されながら入港。同10時半から、新たな感染者10人を県内の5つの感染症指定医療機関に搬送するため、救急車などの緊急車両が到着し、防護服を着用した関係者らが慌ただしく対応した。

 現場には、海外メディアも含め約100人の報道人が集まり、上空では数台のヘリコプターが飛び交うなど、張り詰めた空気に包まれた。船上では、マスクを付けた乗客らが報道陣に向けて手を振ったり、写真を撮ったりする姿も見られた。

 夫とともにツアーに参加した乗客の50代の女性によると、客室に朝食が届くのが昼すぎになるなどルームサービスの遅れを改善するため、大型のカートを新たに導入。女性の客室には朝食が午前11時すぎ、昼食は午後3時前に配膳され、前日にはなかったコーヒーやジュースも添えられた。

 午後4時前には、新型コロナウイルスの感染者が確認されてから初めて、1人1枚マスクが配布された。乗員が客室を訪れ、個別包装されず、すぐに使える状態のマスク2枚を手渡された。

 午後6時前からは、窓のない客室に待機している乗客を優先し、約1時間に限り、客室から外に出て船のデッキを歩く機会が設けられた。客室にはトランプや数字のパズルが配られ、女性は「船のスタッフも頑張ってくれている」と話している。

 船内では感染予防のため、乗客同士が1メートル以上の距離を保つよう呼びかけるアナウンスも流れた。また、不安を感じる乗客に向けて、「現在岸壁には報道機関や消防車両なども見えるかとは思いますが万一のために待機しているものでございます。どうぞご安心ください」などとも呼びかけていたという。

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