インフルエンザ患者低調 新型コロナウイルス対策が影響か

 今年に入り、全国のインフルエンザ患者数が低調に推移している。1月下旬の1週間に報告されたインフル患者数が過去最多を更新した昨年に比べ、今年は激減。新型コロナウイルス対策として、マスクや手洗い、消毒をする人が増えており、インフルの感染抑制にも効果が出ているとみられる。

 厚生労働省によると、1月20日~26日までの1週間で、全国約5千カ所の医療機関から定点報告を受けたインフル患者数は1医療機関当たり18・00人。同週では平成23年以降もっとも少なかった。昨年同週は57・09人で、過去最多を記録し、全国的に大流行した。全国の推定患者数も65・4万人で、昨年同週の3分の1にとどまっている。

 今シーズンは例年より早いインフルの感染拡大を見せ、昨年12月下旬に患者数は推計で300万人を超えたが、1月に入って鈍化。例年、1月下旬~2月上旬にピークを迎えるが、厚労省によると、今シーズンは目立ったピークも来ていないという。

 インフル患者数減少の背景には、新型コロナウイルスへの対策が効果を発揮している可能性がある。新型コロナウイルスの予防対策には、こまめな手洗いやアルコール消毒などが有効で、インフル予防と共通している。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、国や全国の自治体がそうした対策の啓発に力を入れている。

 厚労省は「一概には言えないが、新型コロナウイルス対策で多くの人が感染予防の行動をとっているのは(インフル減少の)一つの要因としてはありえる」とする。東京都感染症対策課も「推測だが今年は多くの方が手洗いを意識して予防行動をとっているのでインフルの減少に影響している可能性はある。普段から手洗いを徹底するというのは大事」としている。

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