高齢者の交通事故が問題となる一方、車が必需品の地域も…「高齢者運転実験」に仲間と参加

 【MCIリバーター 軽度認知障害回復奮闘記】

 ■簡単な言葉記憶テストで84歳に負けちゃった

 NPO法人高齢者安全運転支援研究会事務局の中村拓司さんから、「認知症高齢者の逆走などによる交通事故が問題になっています。しかし、無理やり免許を取り上げることでいいのか。車が必需品である地域もある。MCI(軽度認知障害)の方を対象とした高齢者運転実験を通じて道を探りたいと思っています。協力してほしい」と依頼があってメモリークリニックのデイケア仲間に声をかけた。

 僕を含めて5人を対象に2015年12月21日、神奈川県座間市の自動車教習所を貸し切り状態にして高齢者運転実験を行った。僕らは事前に86項目の詳しいアンケートを提出していた。

 地元の座間在住のYさんが自家用車でいちばんに到着。Yさんはその後、NHKから認知症と高齢者運転の取材を受けて特別番組にも出演している。5人全員がそろったところで日本認知症予防学会理事長の浦上克哉・鳥取大学医学部教授が作ったプログラムに従ってチェックを受けた。MMSEなど認知機能テストの自動音声版だ。

 参加者は84歳を筆頭に70代が3人、60代の僕がいちばん若かったのだが、簡単なプログラムでハナからつまずいた。3つの言葉を覚えるところで、うめ、いぬ、自動車という言葉の「うめ」を「きく」と間違えた。84歳のMさんは15点の満点なのに、僕は13点。

 運転に関する聞き取り調査を経て、いよいよテストコースで運転実験だ。頭にはカメラのついたバンド。どこを見ているかを調べるためだ。車にはドライブレコーダーが付き、運転の軌跡が記録される。

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