【写真で振り返る2019】百舌鳥・古市古墳群が世界遺産 奥ゆかしいハニワ課長

世界遺産登録を喜ぶ市民ら。ハニワ課長(右端)もうれしそうに見える=7月6日、堺市堺区

世界遺産登録を喜ぶ市民ら。ハニワ課長(右端)もうれしそうに見える=7月6日、堺市堺区

 「やったー」「おめでとう」。手作りの旗や横断幕を握りしめ世界遺産登録の審議を見守った市民らは、念願の登録決定に歓喜した。動かないはずのハニワ課長の表情も、うれしそうに見えた。

 7月、アゼルバイジャンで開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で、世界最大級の墳墓「仁徳天皇陵古墳」(大山古墳)を含む「百舌鳥・古市(もず・ふるいち)古墳群」(大阪府)の世界文化遺産への登録が決まった。その瞬間を一緒に祝おうと、堺市内のパブリックビューイング(PV)会場には約700人もの市民らが集まった。

 「古墳のまち」をPRするため平成26年にデビューした堺市のハニワ課長も、この日を待ちわびていた。当然、最前列で見守っているだろうと思ったが、姿が見当たらない。望遠レンズでファインダーをのぞきながら探すと、後方で立ち見している姿を発見した。

 会場は超満員。集まった人たちに席を譲ったのかもしれない。管理職でありながら謙虚でやさしいキャラクターが人気の秘訣(ひけつ)なのかもしれないが、喜びにあふれた光景を伝えたいカメラマン泣かせだ。「もっと前に出てきて」。心の中でつぶやきながらシャッターを切った。記念写真を撮影するときにやっと前に出てきてくれたけれど、ポジションはやはり端っこ。横断幕を持つ姿が奥ゆかしい。

 ハニワ課長はその後、世界遺産への登録決定を受けて、部長に昇格。さらなる活躍に期待は高まるばかりだ。(写真報道局 沢野貴信)

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