碓氷峠でレールカート運行構想、令和3年のアフターDCに合わせて開始目指す

 北陸新幹線の先行開業に伴い平成9年に廃線となった旧JR信越本線横川-軽井沢間の碓氷峠区間(11・2キロ)で、急勾配対応型の廃線レールカートを運行する計画が持ち上がっている。さらなる観光客誘致を目指して、安中市観光機構(群馬県安中市、武井宏理事長)が打ち出したもので、令和3(2021)年4月から始まるJR東日本の観光企画「アフターデスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせた運行開始を目指す。

 車両は4人乗り。1台当たり200万円かけて、約40台を整備する。全体の当初事業費は約1億円になる見込み。機構は「冬季を除いて、ほぼ毎日運行していきたい」としている。

 機構は昨年10月から群馬、長野県境を越えて同区間の鉄道遺産群を歩く「峠越え・廃線ウォーク」を開催。これまでに約1300人が参加するなど活況を見せているが、「歩きたくても歩けない子供連れや高齢者らからニーズが寄せられた」(機構)というカートを開発、運用を目指すことになった。

 カートは、バッテリーを動力源とする電気自動車形式。開発は電気自動車の専門機関、群馬大学次世代モビリティ社会実装センターなどに依頼した。

 同区間には最大66・7%の急勾配があるため、(1)必要以上に加速しない速度制限技術(2)簡単・安全に停止できるブレーキ制御技術-の開発が必須条件だ。

 11月29日には実証実験が行われ、長さ2・3メートル、高さ1メートル、幅1・3メートルの台車を使用。碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」(同市松井田町坂本)近くにある急勾配の鉄路で走行、停止など一連の動作をチェックした。

 来年早々には、横川駅に隣接する鉄道博物館「碓氷峠鉄道文化むら」に動態保存されているEF63形電気機関車をベースにした車両デザインを安中市内の中高校生から募集する。

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