アメリカの伝統料理「プルドポーク」 裂けるソフトな“肉肉しさ”

 クラフトビール醸造所を併設したこの店は、首都圏を中心に米国式のバーベキュー場を運営するヒーロー(本社・東京都国立市)の新業態として平成29年4月にオープン。笹尾一純ディレクター(41)は「プルドポークは米国のバーベキュー文化の代表的料理。夜のみのメニューでしたが、今春から昼のバーガー提供を始め、評判が広がりました」と話す。

 プルドポークは、かつて奴隷として米国南部に連れてこられたアフリカ系の人々がバーベキューの調理番を務めていた-という歴史の中から生まれたとされる。

 「ノースカロライナの祖父宅で子供の頃から食べていました。男たちがビールを飲みながら10時間以上かけて燻製する、ちょっとしたお祭り。安くて固い肉が驚くほどに柔らかくなり、うまみが凝縮されるんです」。昨年2月に「ファッツ ザ サンフランシスカン」(東京都武蔵野市)をオープンしたレヴィン・ジョナサンさん(38)が語った。

 伝統製法で店内調理したプルドポークを、ノースカロライナ式のビネガーソースなどでいただけるほか、ピザやタコスをはじめ、さまざまにアレンジして提供。一番人気は副菜の付いたプルドポークバーガーセットで、昼1375円、夜1540円。

 焼きたての塊は褐色で、岩のようにゴロンとしているのに、フォークを入れるとスッと裂ける。2日前までの予約に限るが、4人以上のグループで塊肉をシェアできるコースも用意している。

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 本国会で政府・与党が承認を目指している「日米貿易協定」が発効すると、米国産豚肉の関税も引き下げられる。米国食肉輸出連合会(USMEF)では、「この機会にお手頃な米国産豚肉の消費拡大に弾みを付けたい」と、日本でのプルドポークの普及活動を加速させている。

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