両陛下ゆかりの人から祝福の声「素晴らしい『先生』」「国際親善に期待」

 10日に行われたパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」で、沿道に集まった多くの国民に笑顔で応えられた天皇、皇后両陛下に、ゆかりの人からも祝福の声が寄せられた。

 ■学習院大学名誉教授の湯沢威(たけし)さん(79)

 「意欲的にご研究、素晴らしい『先生』」

 天皇陛下とのおつきあいは、30年以上になる。陛下が英国オックスフォード大への留学からご帰国後、交通史が専門だった私に、関係者を通じて陛下のテムズ川の水運史に関する研究への協力依頼があった。大学近くの店でお酒を酌み交わしたり、テニスコートでもご一緒したりしたことは今も楽しく、懐かしく思い出される。

 結婚される前だが、ヨーロッパで開かれた国際学会に陛下をお誘いしたことがあった。猛暑の中、玉のような汗を流しながら、それをぬぐうこともせずに参加者と熱心にお話をされていた姿が印象に残っている。いろいろなことに関心を持ち、真面目に、意欲的に取り組まれるところが、陛下らしい。平成3年に大学で初めて学生の講義に挑戦した際には、お手製のプリントを配り、楽しそうに教壇に立たれていた。陛下は研究も熱心だが、素晴らしい「先生」でもあられたと思う。

 歴史研究は、何が事実かを考え、その事実に基づいて議論することが基本だ。令和になりお立場が変わっても、陛下は研究者らしくご自身の頭の中で考え、納得した上で今後の道を歩んでいかれるだろう。

 ■ご学友の立花真さん(59)

 「国際親善に期待」

 天皇陛下とは幼稚園から中等科まで学習院で共に過ごした。誕生日が1日違いで身長もほぼ同じだった縁もあり、しばしば当時の東宮御所に招かれて、積み木やボールで遊んだ。小学校低学年のころ、陛下に名字がないことに気付いたが、当時から偉ぶられることがなく、友人思いだった。

 平成7年、勤務していたホテルで行われたアイルランド大統領のレセプションに、皇太子時代の陛下をはじめ皇族方が参列された。頭を下げてお見送りしていると、列を離れて私に近づく人がいた。「お母さんのこと、お悔やみ申し上げます」。前年に母を亡くした私に、陛下が声をかけてくださった。あれには胸を打たれた。生涯、忘れない。

 パレードに先立ち、先月22日に行われた「即位礼正殿の儀」では海外から多くの賓客が招かれた。思いをじかに伝えられる両陛下の語学力は大きな強み。以前、クラス会で陛下にお目にかかった際、語学の重要性が話題に上った。「21世紀に生きるわれわれには必須でしょう」と話すと、陛下が強くうなずかれていたことを思い出す。海外での国際親善をより活発にしていただければ、諸外国が日本を見る目もさらに変わっていくだろうと期待する。

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