「人文字」「ブラバン」…PL学園の名物応援が復活 9日のマスターズ甲子園

 高校野球の聖地、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で9、10日に開かれる「マスターズ甲子園2019」に、春夏合わせて7度の優勝を誇る大阪・PL学園高硬式野球部のOBチームが初出場する。プロ野球の巨人などで活躍した桑田真澄さん(51)らが往年のユニホームを身にまとって甲子園の土を踏む。また、スタンドには卒業生や学園関係者ら1400人以上が集結して人文字やブラスバンドの応援も行われる予定で、OB会長を務める桑田さんは「野球の素晴らしさ、PL学園の素晴らしさを伝えられれば」と意気込んでいる。

 マスターズ甲子園は元高校球児らが世代やキャリアを超えて出身校別にOBチームを結成し、あこがれの舞台だった甲子園を目指す大会として、平成16年にスタート。PL学園高の硬式野球部は現在休部中で、高野連からも脱退している。活動再開の機運を高めようと、桑田さんらOB会がメンバーを集め、今回初めて大会に参加した。

 チームは初挑戦で大阪府予選を勝ち抜き、甲子園切符を獲得。勝ち進むごとに周囲の関心も高まり、同校の卒業生校友会組織「聖友会」が中心となって、名物だった人文字やブラスバンドの演奏などの応援も復活させる計画が浮上した。

 参加者を募ると、人文字だけで全国から卒業生や家族ら約680人が応募。中には「死ぬまでに人文字を一度描いてみたかった」という80代の女性も。大会ではアルプス席が使用できないため、三塁側内野席を使い、「PL」などの文字を浮かび上がらせる。人文字の責任者を務める下園義人さん(60)は「当時の経験は社会人になってからも生きている。経験していない卒業生にも、一体感を味わってほしい」と話している。

 また、ブラスバンドには現役の高校生も含めて80人以上が参加。昭和57年春の優勝時にサックスを吹いていた早川佳秀さん(55)は「一度でも経験するともうやめられない。当時は自分が絶対に球場に行かないと、という使命感みたいなものもあった」と振り返る。今回はオリジナルの応援曲や校歌も含めて約15曲を再現するという。

 応援部のOBからは45~60歳の男性15人、女性7人の応援団も登場予定。重さ約30キロの大団旗も持ち込む。「僕らの世代は甲子園イコールPL学園。今の学園生たちにもすばらしい応援をしていたことを見せてあげたい」と応援部OBの浜崎岳紀さん(56)。

 大会を主催する全国高校野球OBクラブ連合の理事長で神戸大大学院の長ケ原誠教授(54)によると、PL学園高の参加によって、かつての強豪校OBなどからの事務局への問い合わせも増えたという。長ケ原教授は「影響は計り知れない。現役の高校球児への応援につながれば」と話している。

 PL学園高のOBチームは大会初日の第2試合で、群馬県代表の利根商高OBチームと対戦する。

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