華麗なる海外王族の装い ファッションジャーナリスト・宮田理江氏が分析

 10月22日の「即位礼正殿(せいでん)の儀」と「饗宴(きょうえん)の儀」に出席した海外の王族たちの華麗なるファッション。そのポイントを、ファッションジャーナリストの宮田理江氏が分析した。

 まずは即位礼正殿の儀に参列した英国のチャールズ皇太子の装い。宮田氏は「正式な礼装とされるモーニングで、最高レベルのセレモニールックに整えられていますが、ジャケットからあふれんばかりの勲章類。男性の礼装はダークカラーでまとまってしまいがちですが、品格を保ちつつ華やかさを加えています」と話す。

 写真で隣に座っているのはマント風のドレスで話題になったデンマークのメアリー皇太子妃。宮田氏は、その魅力に注目する。

 「ドレスコードに沿って、脚を完全に隠すロングドレスをお召しになっているし、上半身には袖からつながった、マント風の布が長くたなびいて、どの角度から眺めても気品が薫りますが、実は袖の内側が開いていて素肌がチラリとのぞく仕掛けです。スモーキーな藤色は王室レディーが好む品格カラー。首周りのネックレスは顔周りを華やがせる効果も発揮します」

 「おしゃれ達人」として有名なスペインのレティシア王妃。饗宴の儀に向かう際に見せたファッションを宮田氏はこう分析する。

 「裾が床に届く、優美なロングドレスを選ばれました。たっぷりの裾広がりは、日本の皇室の繁栄を祝うかのよう。明るいピンクのカラートーンも多幸感を全身で表現しています。五分袖で、腕周りもすっきり。王妃らしさを示したのは、斜めがけの飾り帯『サッシュ』です。儀礼的な装いのシンボル的な装飾品であり、国の代表というイメージを印象づけています」

 オランダのマキシマ王妃については「おめでたい色の赤と、髪色に合わせたゴールドでまとめ、ゴージャスな雰囲気をまとわれていました」と話す。ポイントはティアラ。「各国のロイヤルレディーたちが自慢のティアラを着けましたが、こちらのゴールドティアラはいくつものジュエルストーンをちりばめ、別格の華やぎ。グラマラスなムードを呼び込んでいました」

 即位礼正殿の儀に白い軍服で参列した「イケメン王子」、ブルネイのマティーン王子をどう見たか。

 「世界のセレモニーでは軍服の礼装は珍しくありません。白のおかげで、クリーンで誠実なイメージが備わっています。特別感を印象づけているのは、右肩から斜めに吊った飾り紐の「飾緒(しょくしょ)」。階級の高さを象徴する飾緒を、ゴールドの糸でゴージャスに華やがせています。たくさんの勲章類は儀式への敬意の表現でもあります。世界で最も富裕な王様とも呼ばれてきたブルネイ王室らしく、リッチ感を際立たせました」

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