台風19号 台風に負けるな 栃木産イチゴ、新顔次々

 栃木県農業試験場が品種開発した白イチゴ「栃木iW1号」の名称が、公募の結果「ミルキーベリー」に決まった。今月、宇都宮市で行われた「いちご王国」プロモーション推進委員会で発表された。12月に県内で販売が始まる。また、別の新品種「栃木i37号」の名称を決める投票キャンペーンもスタート。台風19号で多くの農家が被災したが、県や生産者団体などは今シーズンも生産量全国一を誇る「いちご王国」のPRに力を入れる。

 ミルキーベリーは酸味が少なく、まろやかな甘さと食感が特徴。県の代表品種「とちおとめ」と比べ、1株当たりの収量が約3割多い。令和2年産(元年10月~2年9月)は約120戸で栽培しており、12月下旬ごろからイチゴ園や農産物直売所にお目見えする。

 名称はミルクのような白さを表現しており、3155点の応募から選ばれた。福田富一知事は「特徴を思い浮かべやすい名前。(平成26年に品種登録された)『スカイベリー』とセット販売する際の相性もよい」と太鼓判を押した。

 一方、栃木i37号の名称を決める投票キャンペーンはウェブ上で来年3月まで実施。あきね▽えみか▽とちあいか▽とちあかり▽とちまる▽とちれいわ-の6候補の中から、酸味の少なさやハート形の断面といった同品種の特徴を表す名称を決めてもらい、来年秋の出荷開始前に発表する。

 台風19号によるイチゴ農家の被害は20市町に及び、被害面積75・8ヘクタール、被害金額21億8千万円に上る。ただ県によると、昨年度の県内生産額(271億円)は福岡県より50億円以上多いため、生産額トップの座は堅持する見込みという。

 県は農漁業災害対策特別措置条例を適用し、倒壊したパイプハウスの撤去費用の助成や、資金を借り入れる際の利子補給を行う。福田知事は「国の支援に県や市町が上乗せし、生産者が営農意欲を失うことのないように努めたい」と話す。

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