興福寺北円堂・南円堂 6年ぶりに同時開扉

 奈良市の興福寺で、北円堂(国宝)と南円堂(重文)が一般公開されている。北円堂には鎌倉時代の仏師、運慶一門が造った像を、南円堂にはその父である康慶の像を安置。同時開扉は6年ぶりで、国宝諸像の貴重な拝観機会となる。11月10日まで。

 北円堂は奈良時代、藤原不比等(ふひと)の一周忌に創建。現在の建物は焼失後の鎌倉時代に建てられた。八角円堂の堂内には、本尊・弥勒(みろく)如来坐像(国宝)を中心に諸像が並ぶ。無著(むじゃく)・世親(せしん)菩薩立像(同)は肖像彫刻の傑作として知られている。

 西国三十三所観音霊場の札所でもある南円堂は、藤原冬嗣(ふゆつぐ)が父、内麻呂の冥福を願って建立。現在の建物は江戸時代に再建された。堂々とした本尊・不空羂索(ふくうけんさく)観音菩薩坐像(国宝)は圧倒的な存在感を放つ。周囲には四天王立像(同)や法相六祖坐像(同)が安置され、一門の力量がうかがえる。

 北円堂、南円堂共通の拝観料は一般千円、中学・高校生700円、小学生300円。問い合わせは興福寺(0742・22・7755)。

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