歴史の重み感じた 祝福、明るい未来に 王貞治さん、羽生善治さんらが参列 

 降り続いていた雨の勢いがおさまり、皇居・宮殿に日の光が差し込んだ。「即位礼正殿の儀」が行われ、天皇陛下が即位を宣明された22日、皇居前には多くの国民が詰めかけて万歳で祝福した。歴史的な瞬間に立ち会った参列者からも、お祝いの声が相次いだ。

 「日本の良さを改めて感じた。外国のみなさんも感銘を受けたんじゃないか」

 国民栄誉賞受賞者のプロ野球ソフトバンクホークス球団会長、王貞治さん(79)は、儀式に参列した後、こう話した。王さんは平成2年の即位礼正殿の儀にも参列したという。「こういう年齢になって余計に重みを感じた」と語った。

 23年に国民栄誉賞を受けたサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の元主将、澤穂希(ほまれ)さん(41)は「とても光栄。すごく緊張感があった」と笑顔をのぞかせた。元宇宙飛行士の毛利衛さん(71)は「素晴らしい日本の文化が世界に発信できたと思う」と力を込めた。

 昭和48年にノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈さん(94)も2度目の出席だという。「30年前と比べると、ずいぶん明るい雰囲気だった」と述べた。

 元号「令和」の考案者とみられる万葉集研究の第一人者、中西進さん(90)は「ちょうど陛下がお話しになるときに日が照ってきた。すばらしい日本の未来を思わせるような、とてもいい儀式になった」と話した。

 棋士の羽生善治さん(49)は「参列できたことは大変に光栄。長きにわたる日本の歴史と伝統の重みの一端に触れるという得がたい、とても貴重な経験を今後、いかしたい」と話した。

 儀式が行われている時間帯には、皇居前に詰めかけた数百人の国民らから歓声もあがった。手にしたスマートフォンで式の中継を見守る人の姿もみられ、安倍晋三首相が万歳三唱すると、「天皇陛下、万歳」の声があがり、人々は両手を挙げた。

 2人の娘と訪れた東京都渋谷区の主婦、春山節子さん(35)は「(昭和天皇の崩御で)喪に服した平成の始まりと違い、明るいムードでこの日を迎えられてうれしい。日本国民で良かった」と笑顔を浮かべた。

 皇居には礼砲も響き、祝福ムードに包まれた。三重県伊勢市の大学生、小野寺崇良さん(24)は「歴史の節目に立ち会えた。次代を担う世代として身が引き締まる思いがした」と話した。

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