漫画家の吾妻ひでおさん死去 ネットで「萌え文化の元祖」と評価する声も

 食道がんで闘病していた漫画家の吾妻ひでおさんが13日に東京都内の病院で死去していたことが21日、明らかになった。69歳だった。壮絶な路上生活体験を描いた代表作「失踪日記」をはじめ、多彩な作風で知られた吾妻さん。ファンや漫画界の関係者は、ツイッターに悲しみをつづった。

 漫画家で漫画評論家のいしかわじゅんさんは、闘病中の吾妻さんを励ます出版企画があったことを明かし、「俺の1歳上だったから、まだ69歳。吾妻、長いつきあいだったな。やすらかに」と冥福を祈った。

 漫画に詳しい学習院大大学院の夏目房之介教授は「漫画家を志し何とか周辺で生きていこうとしていた70年代後半~80年代、多大な影響を受けました」と投稿。手塚治虫さんの長女、手塚るみ子さんは、「リボンの騎士」などの手塚作品のキャラクターを吾妻さんが描いた画像を引用し追悼した。「テルマエ・ロマエ」などで知られる漫画家のヤマザキマリさんは吾妻さんの自画像などを描いて投稿している。

 ファンたちも「『失踪日記』が代表作に挙げられてしまうのは仕方ないけど、日本の漫画界において、SF、ギャグ、美少女を扱うものの多くは吾妻ひでおの影響下にあると言って過言ではない」「萌え文化の元祖」と、幅広い分野に挑戦した吾妻さんの足跡を振り返った。

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