全国の佐藤さん! 栃木・佐野市の支援を ルーツ強調でふるさと納税・人口増狙う

 全国最多の佐藤姓のルーツとされる栃木県佐野市は、全国の「佐藤さん」に支援を呼びかけてふるさと納税の増収と移住・定住の促進を目指すプロジェクトを始める。国の地方創生推進交付金を活用して国内に約200万人いるとされる「佐藤さん」の聖地としてアピールし、地域活性化に取り組む方針だ。

 佐藤姓の由来は諸説あるが、平安時代の武将で唐沢山(同市富士町、栃本町)に山城を築いた藤原秀郷を始祖とする「佐野の藤原」にちなんだとする説が最も有力という。佐藤姓は全国最多で、全国で2番目に多い鈴木姓の発祥の地とされる和歌山県海南市が国史跡「鈴木屋敷」の復元に向け全国の鈴木さんに支援を求めた運動に触発され、佐野市も取り組むことになった。

 プロジェクト名は「『佐藤さんゆかりの地』聖地化による関係人口増加プロジェクト」。全国の佐藤さんの理解、協力を得て、ふるさと納税の増収、移住・定住人口の増加を図るのが狙い。同市のふるさと納税は平成28年度以降、赤字収支となり、30年度の赤字は4500万円。人口も2年の約12万8千人をピークに減少傾向が続き、現在、約11万8千人まで落ち込んでいる。

 今年度から令和3年度までの3カ年事業で、主な事業は佐藤姓の学術的調査、「佐藤さんサミット」(仮称)など各種交流事業の開催、活動組織の設立運営など。市は今年度中に事業を担う運営団体を公募し、各種事業を展開する方針だ。3カ年の総事業費は約5千万円で、その半額は同交付金。

 岡部正英市長は「佐藤さんの聖地として全国に周知し、佐野市の活性化につなげたい」としている。同市は9月にも、移住・定住対策としてユニークな佐野ラーメンの創業支援プロジェクトを打ち出している。(川岸等)

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