ぼーっとする、めまい…気候で乱れる自律神経には肉料理! 漢方医学で考える「血」の不足

教えて愛先生 猛暑に克つ食薬習慣

 猛烈な暑さに嫌気がさした頃、ふとやって来る台風やゲリラ豪雨…。そして、嵐のようにやってくるだるさや頭痛やめまいなどの不調。8月は高温多湿に加えて、気圧の変化が起こりやすい時期です。天気が崩れる前後には、自律神経が乱れ不調を感じる人は意外と多いものです。

 不調を感じやすい人には特徴があります。漢方医学では、水分代謝が悪い、もしくは耳鼻科系が弱い人に多いとされています。そのため、この時期には、お腹を壊しやすい人、鼻炎がある人などは気圧の変化で自律神経の乱れを感じる可能性が高まる傾向にあります。

 ■自律神経の乱れには冷房の温度設定を

 自律神経が乱れやすくなる冷房の温度設定は、外気と室温が「5度以上の差があるとき」とされています。外気と室温の温度差が大きすぎると体が適応するのに負荷がかかるためです。

 とはいえ、35度を超える日が続くときは、エアコンの設定温度を28度くらいに下げるのが妥当といえます。

 ■漢方医学で考える自律神経の乱れ

 自律神経の乱れは、漢方医学で考えると「血」の不足が原因するとも言われています。

 「血」の不足は、疲れやすい、寝苦しい、ぼーっとする、イライラする、めまい、頭痛などの症状を引き起こします。これらは自律神経の乱れの症状と共通しています。そのため、夏場に自律神経を乱さないためには『血』を補う食材をとることが予防策となります。

 ■夜に食べるとよい食材

 自律神経の乱れ対策には、肉料理を選びましょう。お店で言えば、焼肉、焼き鳥、鉄板焼き、ジンギスカン、BBQ料理などがあります。

 脳の神経伝達物質の材料として必須な栄養素であるタンパク質、鉄分、アミノ酸が、肉料理には全部含まれています。そのため、何も考えずとも自然と摂取することができます。

 また、お肉は漢方医学で考える「血」を補う食材に該当します。ただ、注意点があります。胃腸の調子が悪い時に無理にお肉を食べないことです。栄養の吸収が不十分となるだけでなく、体にダメージを与え夏バテを加速させてしまいます。

 また、お肉の食べ過ぎは腸内環境が悪化しやすいため、焼肉ならサンチュ、焼き鳥ならキャベツのように必ず野菜も多めに摂ることを忘れないようにしましょう。

 お肉を食べて便の状態がゆるくなったり、おならが臭くなったりするようであれば、食べ過ぎの可能性があります。どんなときでもお腹と相談しながら食べるようにしましょう。

 夏場だけではなく、自律神経を整えることはどの季節でも大切です。不調を感じる前からお肉を使った食薬習慣を取り入れてみましょう。

 ■大久保愛(おおくぼ・あい) 1985年生まれ、秋田の山で薬草を採りながら育つ。2008年昭和大学薬学部卒業。「アイカ製薬」代表取締役。薬剤師/薬膳料理家。漢方専門家として商品開発や企業コンサルティングに携わる。近著に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ