脱水症状で体がだるい…漢方医学が教える「気陰両虚」 夏バテ気味の夕食に牡蠣や刺し身、和食がおすすめ!

【教えて愛先生 猛暑に克つ食薬習慣】

 暑い日が続き1年の中でも、最も水分をとる時期だと思います。それでも、意外と水分補給が足りていない人は多いもの。人の水分は、汗・尿・呼気などから排出されますが、汗だくになる真夏には十分な水分補給が不可欠。喉が渇いたと感じなくとも水分をとる習慣が必要となります。

 というのも、人の口渇感は少し鈍感だからです。そのため、夏場は感覚で水分補給をするのではなく、時間を決めて飲む習慣をつけましょう。たとえば、起床時、午前10時、午後3時、就寝前-などにコップ1杯程度の水分をとるように気をつけてみましょう。

 特に営業職や電話対応が多いなど会話する機会の多い人は水分が必要となりますし、部屋の中にいる高齢者も意外と足りていないことがあります。水分補給が足りないと、脱水症状気味となり夏バテを加速させます。反対に、これが原因で体がだるいなど夏バテ症状を感じているのであれば、定期的な水分補給だけで簡単に改善されることがあります。

 ■尿で水分補給が足りているかチェック

 水分量が足りているかどうかを判断する方法があります。それは、尿の状態をチェックすること。不足を知るポイントは2つだけ。

 (1)トイレに行く頻度がいつもより減っていること

 (2)尿の色がいつもより濃いこと

 何気なく見逃しがちなポイントですが、思い当たる人は水分を飲む量を増やしてみましょう。

 ■漢方医学で考える水分の不足によるだるさ

 脱水症状気味でだるさを感じる状態を漢方医学で、『気陰両虚(きいんりょうきょ)』といいます。これは、体力や気力のもととなる『気』と体を潤し熱をこもらないようにする『陰』が不足している状態をあらわします。

 そのため、この時期、体に熱がこもり、やる気もなく、体力が続かない人は『気』と『陰』を補うことが大切です。

 ■夜に食べると良い食材

 体がだるい症状のときは、夕食に魚介系の食材を選びましょう。外食であれば、刺し身や干物などがある和食居酒屋、オイスターバーなどがおすすめです。『陰(いん)』を補うことができるミネラルが豊富な牡蠣などの貝類、『気(き)』を補うことができるオメガ3脂肪酸やアミノ酸が豊富な魚をとることができます。

 オメガ3脂肪酸は、紫外線により傷ついた細胞の修復に役立つため外回りの仕事が多い人にもおすすめです。

 また、バテ気味のときに飲むお酒としては、蒸留酒である焼酎にミネラルが豊富な梅干しを入れて潰して飲むのが良いでしょう。

 簡単な食薬習慣ですが、夏の暑さにうんざりしている人は、ぜひ取り入れてみてくださいね。

 ■大久保愛(おおくぼ・あい) 1985年生まれ、秋田の山で薬草を採りながら育つ。2008年昭和大学薬学部卒業。「アイカ製薬」代表取締役。薬剤師/薬膳料理家。漢方専門家として商品開発や企業コンサルティングに携わる。近著に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

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