ついに「ダビンチの街」に上陸も… 「モナリザ」の穴に隠された町の“喪失感”

【鎮目博道の顔ハメひとり旅】

 ここのところ世界各国の顔ハメパネルをご紹介していますが、ついにヨーロッパ上陸です。行ってきましたイタリアに。もちろん目的はヨーロッパにおける顔ハメパネルの調査…といえばカッコイイんですが、実はいつもお世話になっている東京・神田小川町のイタリアンのシェフ御一行に連れてってもらったんです。まあ、「うまいもん目当て」っすね(笑)。

 しかも行き先はフィレンツェ。メディチ家の莫大な富によってルネサンス文化の中心として花開いた「芸術の都」です。ゲージュツといえば顔パネ(顔ハメパネル)だってその一種ですから、きっと面白いパネルがあるはず!と思って探したら、ありました。

 しかも、世界中の観光地でよく顔パネの題材にされている「あの美女」がたくさんいらっしゃいました。

 そう、「モナリザ」です。日本にも彼女のパネルはメチャメチャあります。モナリザは世界で一番パロディーのネタにされていると言われていますもんね。思わず「モナリザに穴を開けて自分の顔をハメてみたくなる」のが人情ってものなのかもです。しかもフィレンツェといえば「ダビンチの街」ですから。そりゃ代表作であるモナリザのパネルがあちこちにあっても不思議はありません。

 いや、しかしですよ。モナリザって確かパリのルーヴル美術館で見た記憶があるんだけど…。

 僕はハッとしました。芸術の都フィレンツェにはミケランジェロの「ダビデ像」もボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」もダビンチの「受胎告知」もあるけれど、ダビンチの絵画として一番有名な「モナリザ」は無いのだと。その穴を埋めているのが街のあちこちにある「モナリザの顔パネ」なのだな、と。

 時として顔パネは「町の喪失感を埋められる」深い存在なのだなあと、変な感動に浸ったわけなのです。

 そして、さらに街角で「フィレンツェ生まれの超有名なとあるキャラクターのハイテク顔パネ」も発見しました。このパネルについては次回書こうと思います。

 ■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。顔パネ未来研究所長。公共コミュニケーション学会会員。顔ハメパネルに変顔をしてハマり「一体化」する魅力に取り憑かれ、「顔ハメパネルは演劇だ!」とばかり各地を徘徊し飲んだくれる。昨年5月、「第1回顔ハメパネルシンポジウム」を開催。これまでにハメたパネルの数は500枚を超える。

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