火星想定、移住の課題探る 京大生、米施設で実習

 【オラクル(米アリゾナ州)=共同】人類の火星移住を想定して京都大と米国の大学生らが米アリゾナ州の施設で実施している共同実習が8日、公開された。太陽光が弱いなど地球とは異なる環境で基地を造る際の課題を探るのが目的で、この日は火星の砂嵐が太陽光発電の発電量にどう影響するかを実験で確認した。

 京大生5人とアリゾナ大など米国の大学生5人が参加。火星の砂に見立てた細かな砂粒で太陽光パネルを覆い、発電量が低下する様子を観察した。砂漠を再現した区画では、風速によって砂嵐の規模がどう変わるかを実験装置で検証した。

 実習は5~10日の日程で、砂漠や海、熱帯雨林など地球の生態系を人工的に再現した施設「バイオスフィア2」で実施中。隔離された環境のため火星の基地にみなすことができる。

 京大農学部3年の久保朋美さん(21)は、火星で食料を作るために雑草を活用して土を肥やす方法を検討しているといい「成果を地球の食料危機の対策や砂漠の緑化に役立てたい」と話した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ