審査過程をチェック 「表現の不自由展」中止で文科相方針

 愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、元慰安婦を象徴する「平和の少女像」や昭和天皇の肖像を燃やすような動画作品などを展示した企画展「表現の不自由展・その後」が中止された問題をめぐり、柴山昌彦文部科学相は8日、「主催者の実行委員会が判断することであり、諸般の事情考えて中止したのだろう」と述べた。その上で、補助金の支出を採択した文化庁として、どのような審査が行われたのかチェックする方針を改めて示した。

 今回のあいちトリエンナーレは文化庁の補助金対象事業に採択されている。しかし文化庁によると、採択にあたっては外部の有識者が(1)各地域が誇る文化観光資源の創生や展開(2)国内外への戦略的広報の推進(3)文化による国家ブランディングの強化(4)観光インバウンドの拡充-といった事業目的を審査したものの、愛知県などが提出した申請書には、具体的な展示内容についての記載はなかった。

 柴山文科相は記者の質問に答える形で、「事業の目的に合致しているかどうか、しっかりした申請と確認が行われたのか、チェックをするということ」と述べつつ、「(一部報道にあるような)政権の意向に沿ったものしか認めない、ということではない」と強調した。

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