“令和初台風”がG20大阪直撃! 28日朝は首都圏でも浸水注意

 「令和初の台風」が列島を襲う。27日に児島県の奄美大島沖の東シナ海を北寄りに進んだ熱帯低気圧は、発達して台風に変わり、同日夜にかけて20カ国・地域(G20)首脳会合の会場となる大阪を、28日朝には通勤時間帯の首都圏を直撃する恐れがある。専門家は昨年の台風21号を教訓に、激しい雨や高波、土砂災害に警鐘を鳴らす。

 気象庁によると、熱帯低気圧は27日午前9時現在、奄美大島の東約70キロを時速45キロで北北東に進んだ。中心の気圧は1002ヘクトパスカル。

 今後、進路を東寄りに変えて九州の東を抜け、夜には四国沖に進んで令和初の台風になる可能性がある。その後、28日朝には千葉県銚子市沖に達する見通し。

 28日午前6時までの24時間予想雨量はいずれも多い地域で四国250ミリ、東海、近畿200ミリ、東北、関東甲信、九州北部120ミリなど。

 政府は27日、G20の警備と熱帯低気圧に備え、首相官邸の危機管理センターにそれぞれ情報連絡室を設置した。大雨に関する情報連絡室は台風上陸の恐れがある際などに設置されることが多く、早めの対応を取った。

 昨年9月の台風21号では関西国際空港で最大瞬間風速約58メートル、大阪湾で3メートル超の高潮を観測。空港と市街地を結ぶ連絡橋に強風で流されたタンカーが衝突し通行できなくなったため、利用客約5000人が孤立した。

 水害に詳しい公益財団法人リバーフロント研究所技術参与の土屋信行氏は、「台風が大阪を直撃すれば、関西空港は昨年のようになる可能性もなくはない。関西空港は地盤沈下しているため、昨年のような大きな被害になる」と指摘する。

 関東地方についても「油断はできない」と土屋氏。「短時間に急激な雨を降らせる台風では、東京23区の東側の江東5区(江東、葛飾、江戸川、墨田、足立)で浸水の危険性が高くなる。山の手地域でも、かつて川の跡地が道路になっている場所や、渋谷駅前など坂に囲まれた谷筋に水が集まりやすい。危険を感じたら地下街などを出て、建物の3階以上に避難してほしい」と注意を呼びかけた。

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