蕪村の屏風作品ずらり 奈良市の依水園・寧楽美術館

 季節の風情を表現した作品を紹介する企画展「四季おりおり-季節を愉(たの)しむ絵画と道具」が、奈良市水門町の依水園・寧楽美術館で開かれている。展示の目玉は、江戸時代中期の俳人で画家の与謝蕪村(よさぶそん)が描いた「青緑山水図屏風(びょうぶ)」で、7年ぶりの公開となる。9月9日まで。

 同館所蔵品を中心に25件を展示している。このうち鎌倉時代の僧、南浦紹明(なんぼじょうみょう)の「無門関偈頌(むもんかんげじゅ)」は禅の入門書「無門関」の詩を記したもの。美しい自然に従い、平常心で生きる大切さを説いている。

 春から夏にかけての作品では、蕪村の「青緑山水図屏風」(六曲一双)が目を引く。蕪村が丹後(京都府北部)にいた40歳ごろの代表的作品で、学芸員の濱田美和子さんは「大きな山並みを近くに描いていて迫力がある。蕪村がこうした作品を描いたことを知ってほしい」と話す。

 このほか「白磁辰砂(しんしゃ)蓮花文壺」(朝鮮王朝)や「織部笠形向付」(桃山~江戸時代)も展示しており、季節の風情を堪能できる。

 開園(庭園・美術館)は午前9時半~午後4時半で火曜休園。入園料(同)は大人900円、大学生810円、中学・高校生500円、小学生300円。問い合わせは依水園(0742・25・0781)。

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