都心の豪雨、浸水を即時予測 早稲田大などシステム開発 6月に試験運用

 東京都区部で大雨が降ったときにリアルタイムで浸水を予測するシステムを早稲田大や東京大などの研究チームが初めて開発し、20日に発表した。被害軽減や災害に強い町づくりなどに役立つという。6月末までに試験運用を開始する。

 開発したシステムは東京23区のほぼ全ての道路を対象とし、浸水の範囲や深さなどを20分先まで予測して5分ごとに更新する。浸水の深さに応じて道路を5段階で色分けして表示、誤差は最大で約5センチという。

 システムの構築にあたっては、地上に降った雨水が流れ下るルートを把握するため道路や下水道、河川などの詳細な都市構造のデータを活用。これに国土交通省が1分ごとに収集している雨量データや、気象庁が高精度で予測した30分先までの降雨予報データを当てはめた。

 予測の手法は既に開発していたが、膨大なデータを高速で処理する計算プログラムを新たに開発したことで、リアルタイムでの予測が可能となった。昨年8月に都心を襲った集中豪雨のデータを使ったところ、実際の浸水状況とほぼ同じ結果が得られたという。

 試験運用では一般向けにも予測を公開。2020年東京五輪・パラリンピックまでに本格運用を開始し、消防や自治体が避難の呼びかけに利用することを想定している。東京以外の都市でも応用でき、早稲田大の関根正人教授(河川工学)は「信頼性の高い予測を届け、人々が安心して暮らせるようにしたい」と話す。

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