カープ投手から警察官 第二の人生踏み出す

 大阪府警に元プロ野球選手の新米警察官がいる。広島カープで投手として5年間プレーした池ノ内亮介巡査(30)。プロ引退後の第二の人生として現在は警察署の地域課員として勤務しており、住民から頼りにされる警察官を目指して奮闘中だ。

 プロ入り4年目にしてつかんだ1軍初登板。1点のビハインド。追い上げるためには失点できない。安打や四球で2死満塁のピンチを迎えたが、何とか無失点で切り抜けた。「とにかく必死。無失点だったけど内容が悪かった」と当時を振り返って苦笑いする。

 三重県伊賀市出身。岐阜県の強豪・中京学院大学中京高校から大学を経て平成22年、カープの育成ドラフト2位で指名を受けた。

 1軍のマウンドには2度登板した。いずれも無失点だったが、投球内容が安定していないとされ、27年のシーズン終盤、来年は契約しないことを告げられた。

 第二の人生として選んだのが警察官。知人が警察官だったことなどから興味を持ち、28年夏、府警独自の自己推薦方式の採用試験に挑戦。29年8月に巡査を拝命し、30年1月から寝屋川署で勤務を始めた。

 交番を訪れた人に道を案内したり、落とし物の持ち主を捜したりするたび、住民らから「ありがとう」と感謝の言葉をかけられた。プロ野球選手時代、ファンから声援を受けたときと似た充実感があった。

 プロ野球選手として大きな実績は残せなかったが、努力で夢はつかんだ。警察官になっても努力は怠らず「市民の人に感謝される警察官になる」と目標を立てている。

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