豪雨被災の岡山「昭和館」復活へ 多くの支援受け

 昭和時代の車や家電製品、おもちゃ、カメラなどを集めた岡山県倉敷市真備町辻田の「マビ昭和館」が5月、西日本豪雨の被災から約10カ月ぶりに再開する。各地のボランティアが復旧に協力し、約1万2000点を展示。館長の丸岡律夫さん(77)は「今度は真備町から元気を届けて恩返ししたい」と話している。

 平成24年にオープン。被災前は丸岡さんが約40年かけて収集した約1万5000点の昔懐かしい「お宝」が、約350平方メートルの倉庫に所狭しと置かれていた。入館無料で、毎月第1日曜のみの開館にもかかわらず1万人以上が訪れた。

 昨年7月の豪雨で旧式の車やバイクなど約50台が水没。フィギュアスケート男子で10年バンクーバー冬季五輪銅メダルの高橋大輔さんが出身地の倉敷市で凱旋(がいせん)パレードをした際、丸岡さんが自ら運転した三菱自動車の高級車デボネアのオープンカーも動かなくなった。泥まみれになった映画のポスターや古い紙幣など約3000点は廃棄した。

 復旧に向けて集まってくれたのは、丸岡さんが代表を務める「倉敷旧車倶楽部」のメンバーやボランティア。広島県福山市から駆け付けてくれた親子も水につかった品々を運び出してくれた。

 自動車整備士などを育成する日本工科大学校(兵庫県姫路市)の生徒らは車の修理に協力した。「旧式の構造に苦労した」と同校の担当者。夏休み返上で整備し、預かった9台のうち学習用に保管することになった1台、今も修理する1台を除く7台を納車した。複数の自動車整備会社も手伝い、5月3日に予定している再開時にはデボネアのオープンカーを含む車23台、15台のバイクが展示されるという。

 「各地のファンから連絡をもらい、復興の励みになった」と丸岡さん。「真備町は被災して寂しいイメージになってしまったが、こんなに面白い施設があり町は元気ですよと伝えたい」

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