シニアに“高いスキル”求める企業 「ハイキャリア型」と「展開型」に分類

 シニア雇用を促進する「人材企業」各社の担当者を集め、共通のテーマを話し合ってもらった夕刊フジ主催の「人材企業交流会」。今回は「シニア人材で重要視すること」について、各グループの代表者の発表を紹介する。

 ■「シニアに何を求めているか」

 当日の交流会の趣旨は参加企業(業種別にA~Dの4グループ)によるテーマ別の討論と発表。最初のテーマは各企業が現在、シニア人材をどのように認識しているかを明らかにするものだ。

 ここでは企業側と求職側が「シニアに何を求めているか」と、最近の動向の変化に話が集中した。

 「あらかじめ高いスキルを求める企業が多い」というのは、DYMの西川大貴氏。同社では従来型の「経験値の高い」ハイレベルのシニアが求められていると報告。最も多いのはコンサルティングでの活躍で、企業の人材育成への期待が多いという。

 レソリューション(派遣事業)の山本末広氏は、シニアの「マインドチェンジ」を重視する。現役時代のプライドの問題もあるが、仕事でのツール(IT化)に慣れてもらうなどの「環境変化への対応指導」への配慮が大切と強調した。

 ■2つの動き

 一方で「シニアの存在感」を強調するのが4Uライフケアの伊藤久美社長。看護師派遣を手がける同社では、さまざまな企業から「看護師ができるなら他の事業でもできるだろう」と、アクティブシニアが働けるプラットホームを提供してほしいという企業のニーズが高いことを報告した。

 また、新卒紹介事業が中心のリアステージの山下佳介取締役は今後のことを考え、「作業を細分化してシニアが働きやすいようにするべきだ」と受け入れ企業側の対応の必要性を問いかけた。

 これらの意見を総合すると、現在の人材企業はシニア活用を従来の「ハイキャリア型」と、スキルやシニアの特徴を生かした新たな「展開型」の2つに分類しているようだ。

 従来型のシニア活用だけでは、人手不足の社会の要請には応えられなくなっている。そうした認識を各社が共有することで、現況の理解は進んだようだ。(「オレンジ世代」取材班)

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