紙幣刷新のなか…あの二千円札はどうなった? 沖縄のATMには「優先」ボタン

 一万円、五千円、千円紙幣の刷新が発表される中、現行デザインが維持されるのが二千円札。最近は目にすることも減ったが、沖縄県ではATMで優先的に引き出せる機能が存在するなど、日常的に流通している。二千円札の「今」を徹底調査した。

 1999年に小渕恵三首相(当時)が発案した二千円札は、2000年の沖縄サミットを記念して同年7月に発行された。ピーク時の04年8月には約5億枚が流通していたが、現在は1億枚弱の流通にとどまり、利用できないATMや自販機も多い。

 オークションサイトで新札が2~3割増の価格で出品されるなど、もはやプレミア感もある二千円札だが、日銀那覇支店によると、沖縄県内の発行高は約637万枚と、年々増加傾向で、日常的に流通しているという。

 沖縄で発行高が増加している理由について「首里城の守礼門が描かれているなど沖縄県民に親しみを持たれており、過去には流通促進委員会が設けられたため」と同支店。

 同県内では05年4月、当時の県知事や日銀那覇支店、地元企業などが参加した「二千円札流通促進委員会」が設置され、金融機関のATMや両替機への供給体制整備や、小売店やホテルでのお釣りの支払いを二千円札で行うように依頼するなどの活動を行っていた。

 委員会は11年3月に解散したが、現在でも地元の金融機関には活動の名残がみられる。

 琉球銀行のATMには「二千円札優先」ボタンがあり、最大5万円まで二千円札で引き出すことができる。窓口では在庫があれば新札の二千円札と両替が可能だ。

 沖縄銀行では1万円以下をATMで引き出す際、「二千円札不要」ボタンを押さなければ、二千円札が優先して出てくる。同行東京支店(中央区日本橋)でも二千円札の引き出しが可能だ。

 お札の寿命は、流通の多い五千円や千円札で1~2年程度ともいわれる。日銀は現在、二千円札を発行しているものの、新たに製造はしておらず、将来的には沖縄でもプレミア化される日がくるかもしれない。

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