江戸切子初の女性伝統工芸士が誕生、15日から新作展

 東京を代表する伝統工芸品の江戸切子(きりこ)。今年、江戸切子職人として初めて、国が認定する女性の伝統工芸士が誕生した。大正12年創業の江戸切子の老舗、清水硝子(東京都葛飾区)に勤める中宮涼子さん(40)。「女性伝統工芸士として真面目に役割を担っていきたい」。中宮さんの作品を含む新作展が15~17日、東京都中央区の東急プラザ銀座で開かれる。(吉沢智美)

 江戸切子職人は約100人のうち女性が15%ほど。そんな「男社会」に中宮さんが飛び込んだのは偶然だった。もともと家具デザイナーを目指したが叶わず、アルバイトで生計を立てていた。平成16年、25歳になり、周囲が就職していく中でたまたま清水硝子の募集を見て応募し、「よく知らないまま採用された」。

 物を作る仕事がしたかったのに、上司から「女性に職人は無理だ」といわれ、当初は雑務をこなしていた。2年後、当時の上司に掛け合い、カッティング(切子)に挑戦。その出来栄えに「女性でもできる」と上司の意識が変わり、同社初の本格的な女性職人としてスタートを切った。

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