「日本がILC計画支持と確認」 国際会議議長が会見で評価

 次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の構想について、7日に東京都内で開かれた物理学の国際会議で文部科学省が見解を発表したことを受け、国際会議のジェフリー・テイラー議長は同日の記者会見で「日本が計画を支持していることを確認できた。ILCプロジェクトのマイルストーン(重要な節目)となった」と評価した。

 ILC構想の実現には、今年から行われる欧州の次期素粒子物理戦略の更新作業でILCが課題とされることが必要で、それには日本政府が今回の国際会議までに、誘致への明確な意思表示をしなければならないとされていた。

 にもかかわらず誘致を表明しなかったことについて、テイラー氏は「会議では参加者から残念だという声も上がった」と明かす一方、「私は準備ができていないためだと受け止めた。国際的な大型プロジェクトの議論は時間がかかる。これで終わってしまったわけではない」と理解を示した。

 その上で「見解からは日本のやる気が感じられた」として「今後、期待する次のステップはILCを受け入れることだ。できるかぎり早い時期に誘致の意思を表明してほしい」と期待をにじませた。

 ただ、期限は示さなかったものの「私たちはILCがほしいが、競合するプロジェクトもある。表明に時間がかかればかかるほど、構想の実現は難しくなることを理解してほしい」とくぎを刺した。

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