LGBTの終活、仏教界が対策本腰

 LGBTを理解し、葬儀やお墓に関することで当事者を支えようとする動きが、仏教界に広がりつつある。僧侶らが多様な性を肯定できるように研修を受けたり、トラブルを未然に防ごうと対策を考えたり。人生の締めくくりを準備する「終活」と絡む問題としても注目されている。

 浄土宗清光寺(せいこうじ)(東京都台東区)の岡本幸宗(こうしゅう)住職(56)は平成29年、女性として生きてきた30代男性の葬儀を行った。体と心の性が一致しないトランスジェンダー。希望していた性転換手術を受ける前にがんで早世した。

 生前にカミングアウトされていた岡本住職は家族と話し合った結果、女性として見送ることにした。遺影には女性としての写真を用い、戒名も男性を指す「居士(こじ)」ではなく、女性に使う「大姉(だいし)」と付けた。

 「ご本人が納得して極楽浄土に行けるよう、生き方に沿ったお見送りがしたかった」と岡本住職。「心を開いてもらえるお付き合いを、僧侶が日頃からしておく必要がある」と話す。

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