全ての児童虐待を緊急点検 閣僚会議を開催

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡し、傷害容疑で両親が逮捕された事件を受け、政府は8日、関係閣僚会議を開き、児童相談所(児相)などが把握している虐待が疑われる全てのケースについて、1カ月以内に緊急の安全確認を行うことを決めた。

 安倍晋三首相は会議で「子供たちを守るとりでとなるべき、学校、教育委員会、児童相談所などが、悲痛なSOSの声を受け止めてあげることができず、幼い命を守れなかったことは本当に悔やんでも悔やみきれない」と述べた。

 政府は「緊急総合対策のさらなる徹底・強化」として、1カ月以内の安全確認のほか、子供の安全を第一に「(虐待する保護者らに)通告元は一切明かさない、資料は一切見せない」との新ルールを設定。保護者が威圧的な要求を行う場合は、複数の機関で共同で対処する。

 学校や児相、警察間で虐待の対応マニュアルを共有し、虐待発見後の対応能力の抜本的強化を明記。平成31年度に児相の児童福祉司を1070人程度増やすなど人員増に前倒しで取り組み、児相の体制強化も図る。

 今回の事件では、心愛さんがいじめに関する学校のアンケートにSOSをつづっていたが、父親の勇一郎容疑者(41)=傷害容疑で逮捕=の威圧的な態度に屈し、教育委員会側がそのコピーを渡したことが明らかになっている。

 児童虐待をめぐっては、東京都目黒区の船戸結(ゆ)愛(あ)ちゃん=当時(5)=が両親から虐待を受けて死亡した事件でも、政府は昨年7月、関係閣僚会議を開催。34年度までに児童福祉司を約2千人増員するなど虐待防止に向けた緊急総合対策を決定した。その際、児相が子供と面会できなかった場合の立ち入り調査をルール化していた。

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