東日本大震災で被災し奈良移住 彫刻家夫妻、恩返しの展覧会

安藤さんは若い頃に訪れた明日香村の伝承に興味があり、長谷川さんはもともと仏像好き。当時高校生だった長女も神社仏閣がある古い街並みにひかれたといい、「いっそのこと、みんなが好きなところに行こう」と移住を決断。2カ月後に明日香村に移り、翌年からは天理市を拠点に創作活動を続けている。

 安藤さんは手斧で丸太をたたき、粗い表面に仕上げるエネルギッシュな作風が特徴。一方、長谷川さんは布やペーパーで丁寧に木材を磨きあげ、貝殻を原料とする伝統の顔料「胡粉(ごふん)」を使った白塗りの作品で知られる。一見すると対照的だが、安藤さんは「どちらも形を探し続けた痕跡を残している。アプローチは違うが、そういった意味で2人の作品は共通していると思う」と語る。二人展では、安藤さんの作品を13点、長谷川さんの作品を8点展示している。

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