リストバンド型端末で高齢者見守り、異変に即対応

 昨年12月から試験的に80~90代の入居者5人が使用。効果が確認できれば、同社が運営する他の高齢者施設でも導入していく予定だ。

 システムは岐阜県の松波総合病院が発案。平成28年からは岐阜市の医療関連サービス会社「トーカイ」も加わって、昨年10月に実用化した。医療機器としての認証を取得し、測定の精度は高い。トーカイの大塚幸平さん(28)は「すでに100人程度のデータを集め、異変が起きた場合の波形を蓄積しつつある」という。

 ■警備会社に通報

 リストバンド型の端末を見守りに生かすサービスは他にもある。セキュリティー会社「セコム」は29年7月から、ホームセキュリティーのオプションサービスとして「セコム・マイドクターウォッチ」を開始。利用者自身がセコムに救急通報できるほか、突然意識を失って転倒した際の衝撃を検知したり、逆に一定時間体の動きを検知しなかった場合、セコムに自動的に通報される機能もある。広報担当者は「常時装着することで、屋内外を問わずお客さまの安全や健康を見守ることができる」と話す。

 一方、リストバンド型端末を使い、介護予防のための機能訓練を効率的に行う取り組みも始まっている。29年8月にスタートした「モフトレ」は、利用者が専用の端末「モフバンド」を腕や足につけ、プログラムに沿った機能訓練などを行うと、どの程度できたかなどの結果を自動で記録。サービスを提供する「モフ」(東京)によると、高齢者を対象とする数百施設で導入され、高齢者向けのデイサービスなどで数千人が利用している。可動域やバランス、実施回数などを正確に把握できるため、成果が見えやすく、本人のやる気にもつながっているという。

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