患者に寄り添い社会復帰サポート

 卒業後は吹田市内の病院の救命救急センターで約3年間勤務。意識不明、全身やけどなどの重症者がいる現場で働くうち、患者本人が将来に希望を持てず、リハビリをやめてしまう実情を目(ま)の当たりにした。

 自問自答していたときに、元コックやデザイナーなど作業療法士以外の得意分野を持っている専門学校時代の同級生の存在に刺激を受けた。「患者さんが想像できないことに挑戦できたとき、再び元気を取り戻せるのではないか。リハビリにはメンタル面のサポートも大切だと痛感しました」と一念発起し、国内旅行業務取扱管理者の資格を取得した。

 平成26年、外出介助のボランティア団体を発足。花見や町歩きツアーなどを開催した。脳梗塞(こうそく)を患って杖(つえ)を持って生活している男性の「映画館でポップコーンを買って、食べながら鑑賞したい」という願いをはじめ、患者の多くの夢をかなえた。夢をかなえると新たな夢を持ち、勇気を出してリハビリに頼らず自分から行動するようになった患者もいた。

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