患者に寄り添い社会復帰サポート

プロの仕事

 「手首を上にすると、つかみやすいですよ」

 箸を持ちやすくする補助用具の使い方を、作業療法士の白崎翔平さん(29)が患者に寄り添いながらゆっくりと丁寧に説明していた。食べ物を皿から皿へ移す訓練のほか、家族に対して患者が食べやすいように具材を大きく切ってもらうようにアドバイスする。

 作業療法士は、病気やけがなどで日常生活における行動が思うようにならなくなった患者の社会復帰をサポートするのが仕事だ。

 看護師である母の勧めで、高校卒業後に「大阪医療福祉専門学校」(大阪市淀川区)の作業療法士学科夜間部に入学した。臨床実習で、実習先の病院の先生から指導を受けた際の言葉が印象に残っている。

 「患者さんの立場になって、患者さんが本当にやりたいことを見つけてみて」

 人間にとって、食事をすることも、歩くことも、読書することも、起きてから寝るまでのすべてが行動を伴う。しかし、その行動ができることがいかに難しいことか、健康な人にはなかなか気付くことができない。「障害や病気がなかったら、患者さんが『やりたい』と心から願うことを見つけて携わる。やりがいのある仕事だと思いましたね」と振り返る。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ