公衆電話守り続ける 携帯普及でも「災害時に不可欠」 神戸の喫茶店主

 しかし、同時期から携帯電話が普及し始め、公衆電話の設置台数は減少の一途をたどった。岡本さんは寂しさを募らせながらも「公衆電話はいざというときに役立つ」との思いは揺るがず、16年11月に店を再建した後も公衆電話を店先に置き続けた。

 電気通信事業法の施行規則は、人口が集中する市街地の500メートル四方に公衆電話1台を設置するよう規定している。ただ、店先に収益目的で置く公衆電話は利用が少ないと撤去対象になるという。岡本さんは撤去されないよう、電話をかける際は店内の固定電話を使わず、店前の公衆電話を使い続けてきた。

 公衆電話への愛着が募り、24年には公益財団法人「日本公衆電話会」兵庫支部長に就任。県内の小学校を回り、公衆電話の操作方法や役割を児童に教えている。公衆電話の使い方を知らず、自宅の電話番号も覚えていない子供が多いといい、「いざというときにどうするのか」と危惧は募るばかりだ。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ