新方式に苦戦 プレテスト、複数選択問題は低正答率

 マークシート式問題の結果速報が公表された大学入学共通テストの試行調査(プレテスト)で、当てはまる選択肢を全て選ぶ問題の正答率が、一部を除いて低かったことが分かった。現行のセンター試験にはない問題で、新形式の出題に参加生徒が苦戦した様子がうかがえた。

 大学入試センターによると、正答が一つではなく、当てはまる選択肢を全て選ぶ新形式の出題は数学4問、倫理・物理各1問、英語4問の計10問。このうち4問が正答率1割未満で、5割を超えたのは英語の1問だけだった。

 とくに、対数ものさしを用いて四則演算などを考察させる数学II・Bの問題の正答率は1.3%。動点からできる線分の長さを二次関数のグラフと絡めて考察させる数学I・Aの問題も3.0%と低かった。英語の筆記でも、ある人物の伝記を読んでどんな人物かを把握させる問題が8.7%だった。

 新形式の出題では、より正確な知識と理解が求められる。例えばユダヤ教、キリスト教、イスラームの3つの宗教に共通する特徴を選ばせる倫理の問題は、8つの選択肢のうち4つを選ぶが、1つでも間違えれば0点となるため正答率は20.2%と伸び悩んだ。

 ただし大学入試センターによれば、こうした新形式の問題は機械が複数の解答を正確に読み取れない懸念もあり、本番では出題されない方向だ。今回の分析もふまえ、来年3月までに出題するかどうか決定することにしている。

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