「津波来るぞ」避難訓練 和歌山で南海トラフ想定

 JR西日本和歌山支社は25日、列車走行中の南海トラフ巨大地震の発生を想定し、和歌山県印南町と合同で津波避難訓練を町内で実施した。周辺の中学生や住民ら約400人が参加し、緊急停車した列車から下車して速やかに町役場まで避難した。

 町によると、南海トラフ巨大地震が発生した場合、町には最大高15メートル、最短11分で津波が到達するとされている。

 訓練は、南海トラフを震源とするマグニチュード9・1の巨大地震が発生し、JR印南駅近くで大きな揺れを観測、JR西日本が駅近くを走行中の特急列車を緊急停車させた-という想定で実施した。

 列車は緊急停車後、津波の到達を想定して扉が開けられ、約400人の乗客役の中学生や住人らが次々と下り、高齢者役のJR職員が乗った車いすを担ぐなどして線路上を避難。町職員らは「急いで」「津波が来るぞ」などと声をかけ、近くの踏切から400メートル先の高台にある町役場まで誘導した。

 訓練に参加した印南中1年、塩田雅也君(13)は「線路が歩きにくく、思ったより時間がかかると感じた。いざという時にみんなでスムーズに避難できるようにしたい」と話した。伊藤義彦支社長は「訓練を経験した人が率先して避難行動を取ることで多くの人を救うことにつながる。今後も訓練を重ね、地域から被害者を出さないことを目指したい」と総括した。

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