東京タワー「還暦」 戦後日本の発展見守り続け

 《タワーの高さは333メートル。パリのエッフェル塔を超え、当時世界一の構造物となった。戦禍からの日本の復興を印象づけ、高度経済成長のシンボルだった》

 昭和33年12月23日、タワーが開業を迎えると、周辺は人であふれた。徒歩15分ほどに位置するJR浜松町駅から人の列は続き「毎日のように大入り袋(臨時ボーナス)が出た」(青木さん)という。

 《足元のタワービルには家電メーカーやテレビ局が最先端技術や最新家電などを紹介する「近代科学館」が入り、案内所では当時珍しかった米国やドイツ製のたばこも販売された》

 娯楽も乏しい時代。都心のどこからでも見える「世界一」のタワーは、日本人の心をつかんだ。青木さんが印象的だったのは、来場者たちが目を輝かせていたことだ。「ただ見物に来るだけじゃなく、何か新しく、おしゃれなものに会える場所だった」

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