ノーベル賞ゆかりの品々を展示 博物館をめぐる

 【ストックホルム=宇山友明】ストックホルムの中心部に位置し、創設者のアルフレド・ノーベルや歴代受賞者ゆかりの品々を展示するのがノーベル博物館だ。館内の喫茶店は、歴代受賞者が椅子にサインする恒例行事が行われる場所としても知られ、6日には本庶佑・京都大特別教授も訪れたばかり。授賞式を控えて観光客らでにぎわう同館は、ノーベル賞の歴史に触れるのにふさわしい場所だった。

 中世の街並みが残る旧市街内にある石造りの重厚な建物。証券取引所として17世紀に建てられ、ノーベル賞創設100年を記念して2001年に博物館としてオープンした。昨年は約24万6千人が訪れた。

 入館すると、床にはめ込まれているノーベルの金色のメダル(直径約60センチ)が目に飛び込んできた。そのメダルを囲むように、モニターが設置され、本庶さんら今年の各受賞者の紹介映像が流れている。

 ノーベルが肌身離さず持ち歩いたというバッグやデスマスク、選考委員が受賞者を決める際に投じたメモなど珍しい資料を多数展示。ガラス越しに熱心に眺める観光客や社会科見学に訪れた子供たちの姿が目立ち、世界からいかに注目されている賞なのか、改めて感じる。

 喫茶店には、博物館を訪れた過去の受賞者がサインした椅子が約80脚置かれ、観光客らはお目当ての席に座って食事やお茶を楽しめる。「(京大iPS細胞研究所長の)山中伸弥さんがサインした椅子は博物館の中でもとても人気」と担当者。壁に特別に飾られているその椅子を見ると、日本人として誇らしくなった。

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