どうなる「ゴーン絶賛本」 出版社を直撃 著書はアマゾンランキング上位に

 「ゴーン・ショック」は出版業界にも広がっている。カリスマ経営者として知られたゴーン容疑者だけに、ビジネス手腕や経営哲学を絶賛した本も少なくないが、逮捕報道をどう受け止めているのか、出版社を直撃した。一方で、ゴーン容疑者自身の執筆本がアマゾンのランキングで上位に付ける現象も生じている。

 ゴーン容疑者が著者で、2001年に出版された『ルネッサンス-再生への挑戦』(ダイヤモンド社)は22日時点で、アマゾンのビジネス、経済書籍の「自伝、伝記カテゴリー」で3位だった。

 同書のレビュー欄では、「報道を見て改めて読んだ」という読者が「いろいろ言われますが、ゴーンがいなければ日産自動車はすでに消滅しているか、外国の自動車メーカーあたりに売り飛ばされてるかもしれませんね。長年ご苦労さまでした」と評価する声もあった。

 とはいえ、出版当時とは状況が変わってしまった。出版元のダイヤモンド社宣伝・プロモーション担当者に尋ねると「出版から17年が経過しており、今回の報道を受けて改めて書籍の内容を変更することなどは検討しない」とのことだった。

 1999年に来日したゴーン容疑者だが、いまも関連書籍は出続けている。今年3月には日本経済新聞で連載された「私の履歴書」をまとめた『カルロス・ゴーン 国境、組織、すべての枠を超える生き方』が出版された。『カルロス・ゴーンの経営論 グローバル・シップ養成講座』なども出している日本経済新聞出版社にも話を聞いたが、「内容の変更予定、出版の中止などは検討していない」という。

 ほかにもPHP研究所、講談社、朝日新聞出版なども関連書籍を出版しているが、いずれも報道を受けた対応は検討していないという。

 関連書籍のアマゾンでのレビューでは、「人は建前をここまで磨き上げることができるのかと読んで心の底から感心いたしました」など、厳しい皮肉や批判も逮捕を境に散見される。

 今後は事件も盛り込んだ「ゴーン総括本」が相次いで出てきそうだ。

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