百貨店新時代 高島屋と三越伊勢丹 客層広げ、手厚いサービス

 今秋、東京・日本橋界隈(かいわい)の老舗百貨店である高島屋と三越が、新館のオープンや大規模なリニューアルで大きく変わる。双方とも新たなスタートにあたって注力したのは「来店しないとできない体験」だが、高島屋は客の年齢層を広げる戦略、三越は手厚いサービスで客単価を上げる戦略と、方向性には違いも見えてきた。(加藤聖子)

 高島屋…体験型の店舗

 日本橋高島屋S.C.(ショッピングセンター)は、先月25日に新館をオープン、全4館体制となった。新館には平日昼時も若いファミリーや近隣のオフィスワーカーが多く見られ、客層が若返った。

 「新館への入館客数はオープンから20日で100万人超と非常に好調」と話すのは同店のテナント誘致や管理を手がける東神開発の日本橋事業部長、清瀬(きよせ)和美さん。周辺にはマンションが増え、高収入の若い共働き世帯などが増加中だ。「新館は従来のお得意さまに加え、地元で働く人、暮らす人など誰もが訪れやすい場所を意識した」

 ユニークなのは、体験型の店舗がそろうフロア。近隣に住む人の「休日も自分を成長させるようなことがしたい」という需要に応えたという。

 茶道具の専門店「茶論(さろん) 中川政七(まさしち)商店」では、茶道の体験稽古が評判だ。店長の西優太廊(ゆうたろう)さんは「茶道は畳の上で着物を着て行うイメージで、習いたくても非常にハードルが高かった」と話す。ここではテーブルで学べるようにした。「お茶を気軽に楽しんでいただければ」と西店長。

 スポーツクラブのティップネスが運営する女性専用サロン「libery(リベリー)」でも、多くの女性がヨガのレッスンを楽しんでいた。支配人の八木亜沙子(あさこ)さんは「ヨガの他に、明るい表情を手に入れるレッスンや食事アドバイスなども組み合わせ、女性の健康について包括的にアドバイスできる」と話す。

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